学会ニュース

2020年度航海功績賞の授賞について

 日本航海学会が行う航海功績賞の授賞は、本学会の主たる研究領域である「航海」の実務分野における顕著な業績を称えることを目的とし、これにより学術的研究はもとより海事及び関連産業の発展に寄与、更には一般社会への「航海」に関する学術並びに実務の重要性を周知する褒賞です。

2020年度授賞
受賞者: 鈴木 邦裕
受賞内容: 「コンピュータ時代に対応した航法計算の構築と新たな天測技法の航法への応用」

受賞理由:
鈴木氏はコンピュータ時代の幕開けと共に、パーソナルコンピュータ(PC)を活用した航法計算書『コンピュータ航法プログラム集』を1985年に刊行、PC用の計算アルゴリズムをいち早く紹介し、各種航法計算の手計算からの解放に尽力されました。また2014年の『究極の天測技法』では新たな技法を構築し、船位の決定にあたり自船の推測位置を必要とせず、位置の圏の交点緯経度を直接求める計算手法を開発し、これ以降の天文航法に新機軸を打ち立てられました。鈴木氏のこうした業績には航法計算分野への著しい貢献が認められ、航海功績賞を授賞することしました。

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