総務省消防庁のプロジェクトにより大規模災害
時における消防防災ヘリコプターの安全かつ効率的
な運航を支援するシステムを開発し、その評価の
ため平成13年度から15年度に3回の実証実験が行われた。
このシステムでは地上でヘリコプターの動態管理を
行うため、機上に搭載されたGPS受信機による位置測位
データと気圧高度計の高度データをデータリンクで
地上側端末システムに伝送し、2次元地図または3次元の
図に切り替えて表示する。
データリンクとしては、ヘリコプター搭載が可能で
データ伝送に利用できる通信媒体が必要である。次世代
航空通信インフラとして、地上波無線から衛星通信の利用
への移行が進んでいる。
平成13、14年度は日本で唯一のヘリコプター搭載実績
のある媒体であったインマルサットを使用した。しかし、
これはアンテナが大きく、搭載可能なヘリが限定され、
地上のMCA無線波(Multi Channel Access)の妨害を
受ける欠点があった。
14年度は機上への気象情報伝送システムの評価も
行われた。平成15年度はイリジウム衛星による実験が
行われた。
イリジウムは、通信用に打ち上げられた66個の
低軌道周回衛星であり、2000年3月にサービス停止と
なったが、米国では2001年3月サービスを再開し、
日本では2005年6月1日にサービスを再開予定である。
これは、小型軽量のアンテナで搭載が容易であり、
またMCA地上波の影響を受けない利点がある。
平成17年度導入予定の消防庁ヘリに動態管理システム
を搭載予定である。