「船陸間通信による支援システムの一例」

高岡俊輔(弓削商船高等専門学校)
1.e-操船支援システムの概要
 本システムは、実際に航行している船舶の航海情報(針路、速力、機関状態等)を
陸上の操船シミュレータに通信回線を通して伝送し、船舶の航海状態を表現するシス
テムである。この時、船舶と陸上との通信がリアルタイムで行えれば、操船の支援が
陸上からできるだけでなく、陸上からの遠隔操船も可能となるシステムである。
本システムの生み出す教育上、社会的な効果は以下である。
 (1)5商船高専でネットワークが組めるため、共通の実験実習が行える。
 (2)各商船高専の練習船の実習状況が陸上で経験できる。
 (3)陸上の実験実習に現実味がでる。
 (4)各商船高専の設備の有効活用ができる。

☆本システムの社会的効果を以下に示す。
 (1)陸上から、航行中の船舶に対して、適切な航海支援が行える。
 (2)狭水道の航路管制が容易となる。
 (3)緊急避難的に、船舶の遠隔操船が行える。