「FRP製小型漁船のレーダ断面積について」

井手麻奈美(M.O.マリンコンサルティング)
林尚吾(東京海洋大学海洋工学部)
<講演概要>
小型船が関係する要救助海難の現状、レーダによる小型船の視認性、レーダ
断面積の実際、視認性向上のため対策について講演頂いた。東京湾では、レ
ーダ反射器装備率が、湾内で3.7%、外洋でも8.1%と低いことが示され、レー
ダによる小型漁船探知の成否はFRPで構成された船体のレーダ断面積に依存
することが示された。
  東京湾の内外で使用されているのり船、底引き網漁船、潜水漁船、カツオ
1本釣り船などの外観、大きさとともにレーダ断面積の実測値と海面反射の
影響を考慮した理論計算値とが紹介され、漁船の探知を確実にするためには、
レーダ反射器の他、帯域外ビーコンが有効であることが示された。
発表資料