第4回 平成6年10月27日(木) 神戸市勤労会館 20名程度

  「都市内の集配活動における旅行時間の推定について」       今井昭夫(神戸商船大学)・岡山正人(広島商船高等専門学校)

  「帆装商船の運航実態とその問題点について」             久保雅義(神戸商船大学)・高岡俊輔(弓削商船高等専門学校)

  「企業における物流組織」                         大重貴之((株)三和総合研究所)


第4回
「都市内の集配活動における旅行時間の推定について」

 本発表では、過去に神戸市南部で行われた集配活動のルート上において、実際に走行実験を行い、得られたデータをもとに、取引間の旅行時間を簡便に推定できるモデルを提案された。
 旅行時間、すなわち、集配送のための移動時間推定モデルは、表通りの距離、あるいは裏通りの距離、右折回数、信号数などを説明変数として重回帰モデルとして提案された。
 実験風景や道路状況などをVTRで紹介されながら発表が行われた。


「帆装商船の運航実態とその問題点について」

 現在稼働している帆装商船の運航会社および運行者に対してアンケート調査を行い、自然に優しく、燃料消費率がよいといわれている帆装商船が、より一層普及するための要因について報告された。
 アンケートの結果、帆装商船は燃料効率が良いことはもちろん、船体動揺も少なく、保針性がよいなどのメリットがある反面、離着岸操船が難しく、荷役時に帆装装置が邪魔になるなどのデメリットも持ち合わせていることが明らかになり、これらを克服することが普及につながると結ばれた。


「企業における物流組織」

 従来、企業における物流は、生産活動や販売物流の一部として捉えてきたが、ますそれぞれの物流活動を独立した組織とし、さらにこれらを管理する組織を設けてきた。やがて、部門別の物流管理に限界が見え始め、全社的に物流を一括して管理し、企画・研究・開発などが行えるスタッフ機能も備えた物流セクションが置かれるようになった、と各種資料をもとに報告された。
 最後に現状ではその先へと企業の物流組織は変化を見せ始めてきた。


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