第3回 平成6年5月26日(木) 東京水産大学 20名程度

  「中国の道路運送と物流の一考察」             劉勤(神戸商船大学大学院)

  「宅配便サービスに対する意識調査」            永岩健一郎・松尾俊彦(広島商船高等専門学校)

  「大阪機会卸業の共同集配実験」              今井昭夫(神戸商船大学)


第3回
「中国の道路運送と物流の一考察」

 まず、中国の道路輸送に関する歴史的回顧と現状について、データを用いて説明された。次に、中国道路の経済立法動向や市場経済の矛盾と問題点、そして中国道路の改革のポイントについて報告された。最後に、中国の道路整備に伴う道路運送の効率化が、今後の中国の経済発展に大きく影響すると結ばれた。


「宅配便サービスに対する意識調査」

 現在、宅配便市場は、民間企業2社と官業の郵便小包の寡占状態が一層進んでおり、3社による激しい集荷合戦が繰り広げられている。宅配業者の集荷戦略である高付加価値なサービスは、利用者が本来求めているレベルや内容であるとは限らない。そこで、宅配サービスに対する利用者の意識についてアンケートの調査を行い、宅配サービスに対する時間価値の調査結果と宅配業者選択構造について報告された。


「大阪機会卸業の共同集配実験」

 現在トラック輸送は、労働者不足の問題や公害等の問題を抱えている。これらは、物流コストを上昇させるという点で社会的な問題となっている。そこで、大阪機械卸業が行っている集配に関する共同化ができないかどうかについて、事前調査およびシミュレーションを行い、実際に約20の卸業者と1社の配送業者の協力を得て実験を行った。
 この実験を通して得られた共同化の成果と問題点について報告された。


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