会長挨拶

会長就任にあたって

織田 博行
Dr. Hiroyuki Oda
商船三井テクノトレード株式会社
 

2018 年6 月開催の日本航海学会総会において、歴史ある当学会会長に選任され、身に余る光栄であると共にその職責の重さに身の引き締まる思いであります。会長就任にあたっての所思として、 分野の「多様化」、活動の「高度化」、組織の「活性化」を見える形で実現したいと考えております。 浅学菲才ではありますが、逸見 真副会長、下川伸也副会長をはじめ理事、監事、事務局及び会員の皆様と共に当学会の更なる発展に向けて、その任に当たる事を心に銘記するものであります。

創立当初の当学会は、航海技術を追求して、その技術向上を図る事を主な目的として活動してきました。時代の流れと共に活動も、船舶・航海・運航等の海事分野から、広い意味での航法分野 (Navigation)に広がってきました。最近は、船舶を含む移動体の自律化や自動化が国内外で議論されており、これらの実現には、通信や情報処理技術、環境対策や法的整備等の多くの関連領域との「多様化」した連携が必要不可欠となります。

当学会の社会的貢献を高めるにあたり、講演会や論文の内容を充実させるのみでなく、産学官からの期待に応える「見える活動」も重要と考えています。日本航海学会論文集や英文論文誌(Transaction of Navigation)による成果報告をはじめ、講演会・シンポジウム及び各種イベント開催によって、産業界を含めた社会貢献に繋がる活動の「高度化」を目指していく所存です。活動の一として、日本船舶海洋工学会及び日本マリンエンジニアリング学会と共同で海事三学会合同シンポジウムや海事三学会合同表彰式を開催する事など、情報交換や人材交流を図っています。国際航法学会IAIN、アジア航海学会 ANC及びPAAMES/AMEC 等の国際会議に積極的に参画する事で国際的にも当学会は評価されており、これからも国際交流を継続して行きます。

分野の「多様化」や活動の「高度化」を実現する為には、組織の「活性化」が前提となります。 組織の「活性化」を図る為には、会員の増加や賛助会員の拡大を通して、会員同士の闊達な意見交換が行われる事が、新しい活動に取り組む原動力になると思います。広い視野を持った若手育成やモチベーションアップの為、関連領域を含めた海事三学会との技術交流の場を企画して行きたいと 考えております。

日本航海学会創立70周年記念行事の一環として、2018年11月に幕張メッセ国際会議場で当学会主催の16th IAIN 2018 及びANC 2018を開催します。国内外からの多数の参加と有意義な成果を期待しています。

「学会は志を同じくする者の集まりであること、会員は権利意識と同じくらいの義務意識を等しく持って活動すること」という先達の言葉を銘肝して学会の任にあたりたいと思います。

学会活動に積極的に参加して頂く事が当学会の発展に繋がります。若い世代の会員増や論文増が、多様化する活動の推進力になると確信しています。 今後とも、会員諸氏のより一層のご支援とご協力を頂きますよう心からお願い申し上げます。

Page
Top