「長崎大学水産学部の教育システムについて」

森井康宏(長崎大学水産学部 練習船長崎丸)
<講演概要>
 水産学部には、海洋生産管理、海洋生物科学、海洋応用生物化学、海洋環境科学
の4つのコースがあり、それぞれ学生定員は、20名,30名,30名,30名となってい
る。海洋生産管理コースが海技免許を取得するためのカリキュラムとなっているが、
その他のコースからでも、4年次の6ヶ月の乗船実習に参加し、専攻科へ進学するこ
とで免許を取得出来る。
 講演では、各年次に実施する実習内容および練習船長崎丸の搭載設備の紹介がな
された。船齢23年とのことでチャートレーダへの換装やAIS、LRITの搭載などでの
ご苦労や、学内で製作したパーソナルコンピュータベースの船内情報システムの解
説があった。
 また、現状の課題として、
・専攻科志望学生の確保
 船舶運航を希望する学生の減少
・運航作業の他、観測作業増加に伴う航海士の労働時間、負担増への対応
などについても述べられた。