「次世代GPSとGalileoの特長と利用面からの考察」

日本無線(株)研究所電波研究グループ
鷲頭 浩一

<講演概要>
 現在,衛星を用いた航法システムとして米国のGPSが広く使われている。
しかし更なる高性能化や利便性の向上を求める要求に応えるべく,米国に
おいてはGPS近代化と称して新たな民間用信号の追加が,欧州においては
ガリレオ衛星システムの構築が進められている。
 GPS近代化では,多周波・メッセージレス信号・長いコード長といった
特長によって高性能化・利便性の向上を図っている。また,ガリレオと
GPSとの併用による衛星数の増加により,高精度化・測位頻度の向上も期待
される。
 本発表では,GPSの新たな信号とガリレオによって実現される高性能化
の概要を紹介すると共に,利用面からの留意点・問題点を考察する。
また,GPS近代化に対応した受信機を試作し,L1,L2両周波数を用いて測位
の高精度化を実現したので,その評価結果について紹介した。


☆発表資料