「地上デジタル放送(ワンセグ)の海上受信実験」

富山商船高等専門学校
助教授 河合雅司

<講演概要>
 富山では、2006年 4月 1日から移動体用サービスである地上デジタル
ワンセグ放送がスタートした。ワンセグ放送は、地上デジタル放送1チャ
ンネル分の周波数帯域(6MHz)を、13のセグメントに分割し、その中央の1
セグメント(ワンセグ)を用いて行われる移動体向けサービスで雑音やマ
ルチパスの影響を受けにくいという特徴を持っており、映像のみならずデ
ータ放送も可能である。北日本放送(KNB)では2005年 3月からGPS位置補正
情報の伝送実験を開始、12月にはワンセグで送信されるPCR(Program Clock 
Reference:受信機で映像や音声等を再生するタイミングの基準となる信号)
パケットの空き領域を利用することにより、テレビ放送の品質を低下させ
ずにデータ伝送を行う世界初の実験に成功した。
 このワンセグで放送されるGPS位置補正データの受信実験が富山湾及び
その周辺海域で実施された。この実験結果は既に、11日の第115回講演会で
発表されたが、ここでは11日の講演会では発表されなかった内容を中心に
2005年及び2006年 8月に実施されたワンセグによるGPS位置補正情報の海上
受信実験の結果について報告した。

☆発表資料