2000年秋季航法システム研究会報告

1.日時 平成12年10月27日(金) 15:00〜17:00

2.場所 大島町文化センタ− 300席多目的ホール

3.講演
    * 研究会会長挨拶

    *「船舶損害動向と関門海峡」
               三井海上火災(株)西日本海損グル−プ 岸洋司氏
         関門海峡をはじめとする狭水道における海難の実態調査の紹介があり、関門
     海峡の特徴として、衝突事故が多い、外国船の事故関与率が高い、水先人乗船
     中の事故も多い等をあげ、事故や損害を防止するためには、
     @関門海峡通航外国船の規制
     A船舶保険、PI保険の100%付保
     Bパイロットの強化
     C港湾当局と海運関係者との連携強化
     について検討する必要があることを提言した。更に、関門海峡での沈没船引き揚げ
          の実例をVTRで紹介した。

    *「関門海峡と関門海峡海上交通センター」
               関門マ−チス運用管制課長 中村天氏
          関門海峡の航法及び関門海峡海上交通センターの業務について紹介された。

    *「水先人から見た関門海峡における航法」
               関門水先区水先人 河村奉忠氏
     関門海峡の全体的な航行環境について紹介があり、更に関門海峡の7カ所の
     海域(部埼沖、太刀浦沖、早鞆瀬戸、門司西海岸沖、大瀬戸、台場の鼻沖、六連島沖)
          について、海域毎に船舶が一般的に行う航法について紹介し、問題点等について指摘した。

    * 全体討論
     帰りのバス時刻の関係で必ずしも十分な議論を行うことは出来なかったが、有意義な意見交換
          がなされた。
    (参加者数:27名)