海上交通法規研究会 活動報告

平成29年度春季研究会

(1)日時:平成29年5月20日(土)14:00~16:00
(2)場所:東京海洋大学 品川キャンパス
(3)参加者合計:24名
(4)テーマ:狭い水道等における航法

本テーマは、平成29年10月発行の日本航海学会情報誌NAVIGATION第202号において同テーマを特集とする。

講演者:岩瀬 潔(海技大学校);明石海峡航路及びその付近における航法
平成成20年3月5日,明石海峡航路東口付近において生じた多重衝突事故を経緯として,同種の海難の再発防止策を構築するため「明石海峡航路東口における航行安全対策検討調査委員会」(以下「委員会」という。)が設置された。委員会は,最新の船舶交通実態調査を基にした交通流シミュレーション等による検証を行い、「整流化」については有効であるが、「航路形状変更」については、いずれの案も解決すべき課題も多く、最適な航路形状を提案することは困難であるとの結論に至った。
「整流化」については,NAVIGATION第179号において「明石海峡航路東口付近の経路指定」と題して報告した。
今回は中長期的課題とされた「航路形状変更」について述べられた。

講演者:南 健悟(日本大学) ;最高裁判例から見る狭い水道の航法
従来、航海法規の研究においては、海難審判裁決への検討が中心的であったが、本報告では、海難審判裁決だけではなく、航法の適用が問題となった裁判例のうち、狭水道航法について適用が問題となった大審院判例及び最高裁判例を素材について述べられた。法学研究における判例研究の重要性は夙に指摘されているが、これは航海法規研究においても同様である。

講演後、活発な意見が交わされ盛会のうちに終了した。
                                                          (編集委員 IT委員 遠藤 小百合)

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